新聞というのは収入のかなりの部分が広告です。慶応大学の講義スライドによると、収入の実に34.5%が広告費です。その広告がどのようになっているのかを見てみると、インターネット広告の参考になるのではないかと思います。
広告の位置
全面広告を除くと、ほとんどの広告は一番下に位置しています。広告は完全に「従」の位置に置かれ、あくまでも新聞記事が「主」です。例外は1面と裏面に数カ所置かれている小さな広告だけです。
広告の内容
全面広告を除くとほぼテキスト広告と言っていいものです。文字の大きさなどの工夫はありますが、絵柄で目立たせるということはありません。
広告主
全面広告を除くと、単行本、雑誌が多いです。なお、朝日新聞の会社案内に広告主をまとめたグラフがあります。
全面広告は派手
全面広告はとにかく派手です。スペースもふんだんにあり、大部分はカラーです。
インターネット広告への示唆
インターネット広告では一般的なバナーの効果が薄いこと、それに対してテキスト広告の効果が高いことが言われています。新聞でテキスト広告が多いことと似ているような気がします。
雑誌の広告で目立つのは、目次そのものを載せているものです。非常に字数が多くなっています。また書籍の広告でもかなりの文章が書き込まれています。完全に読ませる広告です。特に雑誌の広告は、読む方も結構楽しみにしてしまいます。その雑誌は買わないとしても、最近のゴシップを知るために習慣として読んでいる人も多いのではないでしょうか。
変な話だけど、週刊誌の新聞広告にこそ、インターネット広告の未来が隠されているような気がします。