アップル社が2008年7-9月の業績発表をしました。
アップル社の製品は品質をケチらず、比較的高価なものが多いので、不況の中で今ひとつ売り上げが伸びないのではないかという憶測がありました。しかしふたを開けてみると、Macで21%増(出荷台数ベース)、全売上で35%増という数字でした。
iPhoneはRIMのBlackberryよりも出荷台数で上回りました(日本にいるだけだとわかりませんが、海外のビジネスマンは総じてBlackberryを持っていて、すごく流行っています)。売上ではNokiaの1270億ドル、Samsungの590億ドルに次いで、460億ドルで世界第3位になったという話でした。結構すごいことだと思います。
ちなみに販売台数でいうと、Samsungは2005年時点で日本最大手のNECの10倍以上売っていたようです。
普通に高級な製品というのは、品質や機能の分だけ価格が高い製品で、実際には極めて平凡な製品です。アップル社が作る高価な製品というのは、MacにしてもiPhoneにしても、そしてiPodにしても、価格の上乗せ以上に魅力があるのでしょうね。
そしてこのような製品は不況の影響を受けず、他の高級品が売れない中でも売れ続けるのですね。
でもこれが作れるようになるためには、独自の研究開発がとても重要でしょう。アップル社のCEOのSteve Jobsは、不況のときこそ研究開発に注力し、景気が改善したときには競合に大きく差をつけている状態にするのだと、昔も言いましたし、いまも言っています。
