正月に姪に携帯電話をどのように使っているかを、ちょっとしつこく聞いてきました。彼女は高校1年生で、一日に150通ぐらいメールをやり取りしているらしいです。
- 高校生はパケット放題に入っている
ウェブをそれなりに使うということのようです。メインはメールらしいのですが。 - メールは一文程度のごく短いもの。
要するにTwitterみたいな感じなのか。 - 自分専用のパソコンがあっても、面倒だから使わない。
何が面倒なのか、よくわからないけど、逆に携帯には不満は無いとと解釈しました。 - 携帯の広告はパソコンの広告よりもウザイ。しかも間違えてクリックしてしまうことが多い。
日本のウェブ企業の多くはモバイルへの注力を強調していますが、これは利用者が多いだけでなく、広告がウザイ、つまり良く目に入る ということだけかもしれません。だから携帯広告の方が効果が高いのか?と思ってしまいました。逆にiPhoneなどの新世代携帯電話により広告がウザくなくなるということがあれば、モバイルが企業にとっておいしくなくなるかも知れません。 - メールはほとんどが親友同士。
ということはぼくらがTwitterするのとは全く感覚が違うのでしょう。短い文章を頻繁に打ち込んでいても、多くの人に情報を発信するのが目的ではない。そういう意味ではFacebookやmixiとも全然意図が異なるようです。 - 親が一番心配しているのは、個人情報が漏れてしまうこと。
こんなのはアクセスを友人のみに限定できるSNSで解決できそうな気がするのですが、どうなっているのでしょうか。 - 勉強に使えるサイトはないのか、使っていないのか。
パソコンのサイトだったら子供の勉強になるものがいくつもあると聞くし、良きにつけ悪きにつけインターネットは勉強に利用されていますが、携帯サイトではそれが無いのは残念のような気がします。
それを受けて、僕が思ったこと。
なお、ぼくは32歳で初めて携帯電話を持つようになったような人で、妻とのメールや電話、仕事の電話以外はほとんど使ったことがありません。そういう意味ではあまりコメントする資格は本当は無いのかもしれませんが、それでも気になることがあるので書きました。
- パケット放題に入っているということで、高校生がかなり高い費用を携帯に使っていることがわかります。収入が少ない家庭だとこれはかなりの経済的負担でしょう。格差がここにも現れているのか。
- 日本のインターネット企業はモバイルに注力しているという話をよく聞きますが、iPhoneなどが搭載している使いやすいフルブラウザによって、モバイル広告のうまみは減っていくかもしれません。
- 中学生、高校生の携帯電話の使用を制限するのばかりではなく、ここまで利用が進んでいるのなら、中高生により効果的に携帯電話を使ってもらう方法を模索した方がいいと思います。勉強に利用できるサイトの立ち上げを奨励したり、そういうサイトを授業で活用してみたり、あるいは授業の中で携帯用サイトを作成する実習をしたりなど。
- 携帯のみのサービスだと、日本人同士のコミュニケーションには問題はないのでしょうが、外国の存在が見えにくくなります。特に日本人は外国の人よりもプライバシーを重視すると言われていますので、日本人同士といっても狭い付き合いで終わってしまうでしょう。一方パソコンであれば、いやでも外国のサイトが見えますし、また外国の友人を作るようなSNSもたくさんあります。国際社会で通用する日本人を育成する観点から、携帯だけでなく、パソコンも利用が進むようにしたいですね。
3 thoughts on “高校生の携帯電話の使い方”