Paul Grahamという有名なハッカー/ベンチャー投資家が、支援している起業家を集めたパーティーで話した内容 “How Not to Die” を紹介します。
WikipediaのPaul Grahamの記事を見た初めて知ったのですが、和訳をしてくれている人もいました。全文はそちらで確認してください。
僕が感じたポイントは以下のものです。
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ただ死を免れることができれば金持ちになれる
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スタートアップが死ぬときには、公式の理由はいつも資金切れか、主要な創業者が抜けたためとされる。両方同時に起こる場合も多い。しかしその背後にある理由は、彼らがやる気をなくしたためだと私は考えている。
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しがみついてさえいれば金持ちになれるというのに、こうも多くのスタートアップがやる気をなくして失敗するのは、スタートアップをやるというのがすごく滅入るものになりうるということだ。これは確かにその通りだ。
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もうひとつ不安に思えるけどスタートアップにおいては正常なことに、自分のやっていることが機能していないように感じられるというのがある。そんな風に感じられる理由は、君たちのやることがたぶん機能しないからだ。スタートアップがものごとを最初から正しくやるということはほとんどない。それよりずっとありそうなのは、何かをローンチするが、誰も注意を払わないということだ。そうなったとしても、失敗したと思わないことだ。スタートアップではそれが普通のことなのだ。しかし何もせずにぶらぶらしていてはいけない。繰り返す ことだ。
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Y Combinatorの仕事をやってきて見つけた興味深いことは、創業者たちは何百万ドルも手に入るかもしれないという望みよりは、みっともなく見えることへの恐れにより強く動機づけられるということだ。だから何百万ドルというお金を手にしたければ、失敗が公然として恥ずかしいものになるような位置に自分を置くことだ。
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だから今言っておこう。これからひどいことが起こる。それはスタートアップの常なのだ。ローンチしてからIPOや買収が行われるまでに何らかの災難に見舞われないようなスタートアップは1000に1つというものだ。だからそれでやる気をなくしたりしないことだ。災難に見舞われたら、こう考えることだ。ああ、これがポールの言っていたやつか。どうしろと言ってたっけな? ああ、そうだ、 「あきらめるな」だ。
バイオの買物.comを作っているCastle104以外に、ライフサイエンスの分野でインターネットベンチャーを立ち上げている日本の会社が数社あります。でもまだ成功しているといえる企業は少ないというか、たぶん一般の研究者の目から見れば、まだ全然ないと感じているでしょう。
Paul Grahamの言葉は、僕を含め、同じようなことをやっているいくつかのベンチャー企業に対するエールに聞こえました。
みんな、なんとかがんばって、2009年を生き抜こう!!
追記
ベンチャー企業を立ち上げることがどれだけ精神的につらいかを、自分の経験に基づいて紹介しているこのブログもあります。この人はPaul Grahamと違って、ベンチャーで成功したのではなく、まだその途中です。でもPaul Grahamと同じようなことを話しています。
同業者です!
僕たちもこつこつとライフサイエンスのWebプロモーション市場を作っていきたいと思っています。
あきらめるつもりは全然ないけれど、急激な市場の成熟もないと思いますので、生き続けていればいつか市場が成熟してチャンスがつかめるだろうと思ってやっています。
とりあえず、この不況を生き続けましょう!!
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