New York Timesの記事で”To Create Jobs, Nurture Start-Ups”というのがありました。
2010年8月に発表された論文で、どのような企業が雇用を生み出しているかを分析しているものがあり(“Who Creates Jobs? Small vs. Large vs. Young”)、それによると雇用を生み出しているのは大企業でもなく、中小企業でもなく、創業してから間もないスタートアップであるそうです。
アメリカでは雇用創出は中小企業が担っていて、大企業はあまり貢献していないというのが「定説」でした。しかしこの論文では、会社の規模ではなく、若いかどうかがポイントだとしています。ですから従来の「定説」に基づいてオバマ政権がとっている中小企業支援策が、若干的外れではないかと疑問を投げかけています。
さて、日本の場合はもっと議論が訳が分からないです。というのもどのような企業を雇用を創出しているかという議論すらないのです。でもニュースをじっくりおいかげているとよくわかります。エコカー減税とかをやってもトヨタや日産、ホンダ等の大企業は雇用創出なんてしません。やるとしても海外への生産移転によって、外国人の雇用を増やすだけです。もうこういう会社の支援は止めにしてもらいたいんですけど。