グローバル企業で仕事をしていたときも、あるいは日本の報道を見ていても、日本人は自分たちの国ことを未だに「小さな島国」と考えているところが、非常にイライラさせられたことが何回かあります。
例えばバイオのメーカーでは、新製品が出たときに「世界で2番目に売れた」ことを誇らしげに言う経営幹部が珍しくありませんでした。彼らは日本が先進国で2番目の人口を誇っていることを忘れていて(しかも3位のドイツを大差で引き離して)、しかもGDPが世界2位であることもあまり意識の中にない様子でした。
加えて言うと、そのバイオメーカーでは自衛隊に売れる可能性のある製品もあったのですが、「日本の視点は自衛隊に売り込んでいるのか?」という質問をされました。そのときも日本の国防費がアジアでは中国に次いでいて、極めて高いことも経営幹部の意識には全く無さそうでした。
今朝、日経ビジネスオンラインを見ていたら、国民一人当たりのODA援助額の表が載っていて、日本が先進国でビリッケツに近いことを知りました。
うーん、がっかりです。
日本人は自分たちが大国であるという自覚をもっと強く持って、その責任を果たそうと考えるべきだと思います。