数日前からFirefox OSのことについて調べていく中で、Androidというのが非常に効率が悪く、高いスペックのハードウェアがないと十分な性能が出なさそうだという話をしました。そして一方でローエンドをターゲットするFirefox OSが、わずか256MBや512MBのRAMでも十分な性能が出るかも知れないという話をしました。
Firefox OSのベンチマーク結果がまだインターネット上では見られないので、ここでは2009年発売のiPhone 3GS (CPU: 600MHz シングルコア、RAM: 256MB)を参考にしてみます。CPUとRAMを見る限り、iPhone 3GSはFirefox OSがターゲットする最低スペックのマシンとほぼ同等か若干それを下回る感じです。
iPhone 3GSのSunspiderベンチマーク結果(Arstechnicaより)。ちなみにiPhone 3GSは最新のiOS 6をサポートしており、古いOSと比べてもスピードは落ちないそうです。むしろ以下のベンチマークを見る限り、速くなっています。
これとAnandtechで行われたベンチマークを一緒に見ます(iPhone 4sの数値が似ているので、比較ができると思います)。
Arstechnicaのデータで見るとiPhone 3GSはOS5.1で約4,700msというスコアを出しています。一方Anandtechのデータを見ると、これよりも遅いAndroid機種が3つ掲載されています。
- Google Nexus S (CPU: 1GHz シングルコア, RAM: 512MB)
- HTC Sensation 4G (CPU: 1.2GHz デュアルコア, RAM: 768MB)
- HTC Desire C (CPU: 600MHz シングルコア, RAM: 512MB)
またiPhone 3GSより速く、iPhone 4よりも遅いのが2機種あります。
- LG Optimus 3D (CPU: 1GHz デュアルコア, RAM: 512MB)
- T-Mobile G2x (CPU: 1GHz デュアルコア, RAM: 512MB)
- HTC One V (CPU: 1GHz シングルコア, RAM: 512MB)
なおiPhone 4のスペックは CPU: 800MHz シングルコア, RAM: 512MBです。
圧倒的にハードウェアスペックで劣るiPhone 3GS (CPU: 600MHz シングルコア、RAM: 256MB)が非常に検討しているのがわかります。逆にAndroid機が高いハードウェアスペックを誇るにもかかわらず、遅いです。
Firefox OSが入り込むスキはここです。