Chitikaより北米における2月のタブレットの使用統計が発表されました。
特に今回は2012年12月、2013年1月のデータを並べて、ここ3ヶ月の傾向を見ています。
私が思うところでは、ポイントは以下の通り;
- Kindle Fire, Samsung Galaxy, Google NexusおよびBarnes & NobleのNookはいずれも年末商戦で大きく使用率が向上しました。しかし、どれをとっても2月には微増または微減となっています。Androidのタブレットはなぜ年末商戦でしか売れないのか?が気になります。
- Google NexusはKindle Fire, Samsung Galaxyから遠く離されたままで、その差を埋める様子は特にありません。評論家からあれだけ絶賛され、Googleが赤字で売っているとも言われている機種が、どうして販売が伸びないのかが不思議です。
仮説としては以下のことが考えられます;
- Androidのタブレットは贈呈用には人気ではあるが、自分のために買う人はあまりいない可能性。
- 何かを買うとき、通常は「必要かどうか」を考えて買います。しかしクリスマス商戦というのは、「必要かどうか」または「欲しい」ではなく、「何かをプレゼントしなければならない」という状況下における購買活動です。「必要かどうか」という基準ではAndroidは弱い可能性があります。
- Google Nexusのブランドは評論家に絶賛されることが多く、これはNexus 7のみならず、Nexus 4についても言えます。しかし実際の購買になると、Kindle FireやGalaxy Tabに負けています。Kindle Fireはamazon.comのトップページにずっと表示されていますし、すべてのページの右上にKindle Fireの広告があります。逆に言うと、それぐらいのことをやらないとAndroidタブレットは売れないとも言えます。
- Samsung Galaxy Tabの強みはおそらくはマーケティングとチャンネル管理の強力さだと思われます。
長期的視点では以下のことが気になります;
- プレゼントとして買われたものが、どれぐらいの顧客満足度を維持できるのか?
- 顧客満足度が高ければ、自分用に買う人が増え、年間を通して売れるようになるはずです。果たしてそうなるのか?
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