一月弱前に、「Androidの次期バージョン 4.3 から示唆されること」という書き込みで、GoogleがAndroidの開発スピードを落としている可能性に言及しました。
そしてこれが戦略的に意図して行っているものと考えました。その戦略は
- Androidが一番魅力的なOSである必要はない
- Androidの役割は「まだスマートフォンを買っていないユーザ、高くて買えないユーザを狙う」こと
ただしこれを実行したとしても、Googleが期待する広告収入の増大は簡単ではないと解説しました。
今日、7月24日のGoogleのPress Eventを聞いた後に書かれ、“Understanding Google”と題されたBen Thompson氏の記事を読みました。その中で以下のように彼はこのように述べています。
- Google isn’t that interested in phones anymore.
- Google is worried about the iPad dominating tablets.
- Chromecast is an obvious product.
スマートフォンについては私とほとんど同じ視点です。Androidに残されているのはローエンド機への対応だけです。
タブレットについては確かにGoogleは努力を継続しています。うまくいかないからです。
そしてChromecastのような製品はGoogleが無視できない市場です。Androidスマートフォンの成長ポテンシャルは主に途上国市場ですが、そこからは大きな収益が見込めないからです。Googleは途上国だけでなく先進国でも成長したいのですが、そのためにはスマートフォン以外のデバイスもカバーしないといけません。Chromecastはそういう製品です。
こうやってGoogleのAndroid、Chromeの戦略がはっきりしてきています。Andy Rubin氏がAndroidを担当していたときは戦略の一貫性が感じられませんでしたが、Sundar Pichai氏に代わってからは一貫性があります。
Google自身はこの戦略で問題はないと思うのですが、課題はSamsung、HTC、ソニーなどでしょう。iOSがiOS 7の登場で加速しつつあるいま、GoogleなしでSamsungらはハイエンドでAppleに追いつけるのか。かなり厳しい感じです。
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