2011年8月22日にリクルートが高校生のWEB利用状況の実態調査結果を発表したそうです。
僕は常々、未来を予測するには若い人が育っている環境を見るのがベストだと考えています。ですからとても興味があります。
いろいろ思うことはあるのですが、特にスマートフォンの普及率が興味深いです。高校生のスマートフォン普及率は既に14.9%に達しているそうです。それに呼応するかのように、mixi (23.4%)よりもTwitter (34.0%)の方がすでに利用率が高くなっているとのことです。Facebook (12.7%)も決して少ない数字ではないです。これは驚きでした。
Mixiなどの日本のウェブ産業の多くが携帯電話ビジネスにシフトしていくという話を僕も2009年にブログで紹介しました。その戦略の根幹にあるのは携帯電話のハードウェア上の制限であると結論し、その戦略の危険性について語りました。それが早くも現実化していると感じます。
ITハードウェアの進歩の速度をうまく予見するムーアの法則が知られていますが、iPhoneに代表されるスマートフォンはいまのところこれを遥かにしのぐスピードで進歩しています。そのことを常に意識する必要があります。
スマートフォンの普及によって日本の携帯電話市場を海外メーカーがほぼ独占するようになる時代がくることは十分に予想でき、すでに進行しつつあります。少し遅れて携帯電話の上で利用されるウェブサービスについても、PC上のサービスでしのぎを削ってきた海外のサービスが、日本のサービスを一気に飲み込んでしまうでしょう。
話をバイオに転じると、シーケンサーの進歩もまたムーアの法則をしのぐ猛烈な勢いを見せています。これがライフサイエンス全体にどのような影響をもたらすか、興味が尽きません。