2011年12月の分子生物学会で発表してきました。
講演を聴きに来てくださった方、ポスターを見に来てくださった方、要旨だけを見た方、皆さんありがとうございました。
スライドはバイオの買物.comの公式ブログに掲載しています。
2011年12月の分子生物学会で発表してきました。
講演を聴きに来てくださった方、ポスターを見に来てくださった方、要旨だけを見た方、皆さんありがとうございました。
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J-Castニュースに『朝日新聞「アサヒコム」終了、来年初めに「有料版」に一本化有力』という記事が掲載されました。(興味深いことにJ-Cast自身は「1.5時情報」というコンセプトのニュースサイトで、基本的には自社で取材はせず、新聞などをベースにコメントを追加するサイトのようです。)
さて、無料の「アサヒコム」を終了することによって購読者数がどうなるか、今後存続していけるのかどうかという様々な憶測がウェブで流れていますが、僕は僕なりの考えを紹介します。
以上の理由から、僕は朝日新聞の判断を応援します(朝日デジタルも購読しています)。非常に難しい局面であり、試行錯誤しながら何とか乗り越えてもらいたいと思っています。
ただし本当に必要なのは、報道のイノベーションです。印刷や配達が不必要になり、参入障壁がなくなった分、本来ならば新しい一次報道のメディアが参入してきてもおかしくありません。ただ既存企業が無料だと、low-endからの破壊的イノベーションは困難です。既存の新聞がネット版を有料化することによって、ようやくそのチャンスが巡ってきたかもしれません。
先日書いた学会要旨集システム(学会の要旨集システムをゼロから考え直そう)について、少しずつ考えをまとめています。
今のところこんな感じ。
後でまた詰めていきますが、現時点で何か意見があれば、とてもありがたいです。
先週GoogleとFirefoxはパートナーシップを更新し、Googleから3年間で10億ドル(800億円弱)が支払われることになったと報じられました。
Chrome Engineer: Firefox Is A Partner, Not A Competitor
Firefoxは今までもGoogleとのパートナーシップが主な収入源で、実に84%に相当していました。この資金の見返りとしてFirefoxのデフォルトの検索エンジンはGoogleとなり、Googleに広告収入が入るのをFirefoxが手助けするという形になります。
今回更新された契約額は以前のものよりも数倍高くなっているようです。Firefoxのマーケットシェアは20%以上で、競合のMicrosoftに持っていかれてしまうのをGoogleが恐れた可能性もあります。
いずれにしてもGoogleはChromeというやはりシェアが20%の製品を抱えながらも、競合のFirefoxとパートナーシップを継続しているわけです。そこで自分なりにブラウザ開発の歴史を振り返り、このパートナーシップの意義について考えたいと思います。 Continue reading “Firefoxの功績を考える:FirefoxはなぜGoogleから10億ドルがもらえるのか”
12月13日から16日まで横浜パシフィコで開催された分子生物学会に参加してきました。おおよそ十年ぶりに一般参加をし、講演とポスターをしてきました(ずっとメーカーとして展示には参加していましたが、一般参加はしていませんでした)。
久しぶりに参加して思ったのですが、要旨集とかそれをオンラインで提供するシステムが非常に残念な状態でした。
そこでこのブログでは何が残念だったかをリストアップし、その解決策をゼロベースで考えたいと思います。
要するに、相当にボロボロな状態でした。
いかにその原因についての考察を交えながら、いろいろな提案をしていきたいと思います。なるべくゼロベースで考え、理想の要旨集はどのようにあるべきかを考えたいと思います。 Continue reading “学会の要旨集システムをゼロから考え直そう”
Facebookがどうして2011年だけで一気にmixiを抜去ったか?
どうしてGoogle+は早くも失速気味か?
これをイノベーションの視点で議論してみたいと思います。
2011年11月度のニールセン・インターネット視聴率(日本)が発表され、いろいろな面白いことがそこから読み取れます。
イノベーションや市場のダイナミックスの視点で見ると面白いのは、どうしてFacebookがmixiに支配されているように見えた日本市場に入り込んで、あっという間にトップの座になったか(Twitterは毛色がかなり違うので、ここでは比較対象にはしません)。それに対してGoogleの大プッシュにも関わらず、Google+がなかなかFacebookに勝てないか、ということです。
既存の巨大なSNS (Mixi)が既に日本市場を支配している(ように見えた)にも関わらず、Facebookは日本市場を席巻することができました。一方でGoogle+は最初こそ話題を集めましたが、今の様子ですとこのまま終わってしまいそうです。この2つの明暗を分けたのはいったいどこなのでしょうか。
Clayton Christensen氏による破壊的イノベーションの理論に則して考えたいと思います。
一言で言うと、FacebookとMixiは一見同じ市場で競争しているように見えますが、実はMixiがカバーできていない市場(カバーしたくてもできない市場)にFacebookが入ってきたのです。Christensen氏の言葉で言えば、Facebookはnon-consumptionのユーザ層を取り込みました(new-market disruption)。
それに対してGoogle+はFacebookと全く同じ市場にほとんど同じような製品で乗り込み、Googleというバックの強さだけで勝てるんじゃないかということで正面攻撃を仕掛けました。Christensen氏によれば、このような戦略は大きな力の差がない限りは成功しません。
以下に解説します。 Continue reading “ソーシャルネットにおける破壊的イノベーションをmixi vs Facebook vs Google+で考察する”
Appleが特許訴訟でHTCに限定的な勝利を収めたという話題にネットで流れています。でもその特許が何なのかをちゃんと紹介しているものはほとんどありません。
やっとしっかりしたものを見つけましたので、紹介します。
栗原潔 (テックバイザージェイピー)「Appleが特許戦争でHTCに限定的勝利」
要約した上で私の見解を補足します。
この特許だけでも以下のようになると私は予測します。
なおAppleとMicrosoftは1997年に特許紛争の和解をしていて、そのときに広く特許のクロスライセンスをしました。今回の特許についてもMicrosoftにはライセンスがあるはずです。したがってWindows Phoneは訴訟の対象にはならないはずです。
12月13日から16日まで横浜パシフィコで開催された分子生物学会に参加してきました。おおよそ十年ぶりに一般参加をし、講演とポスターをしてきました(ずっとメーカーとして展示には参加していましたが、一般参加はしていませんでした)。
久しぶりに参加して思ったのですが、要旨集とかそれをオンラインで提供するシステムが非常に残念な状態でした。
そこでこのブログでは何が残念だったかをリストアップし、その解決策をゼロベースで考えたいと思います。
要するに、相当にボロボロな状態でした。
いかにその原因についての考察を交えながら、いろいろな提案をしていきたいと思います。なるべくゼロベースで考え、理想の要旨集はどのようにあるべきかを考えたいと思います。 Continue reading “学会の要旨集システムをゼロから考え直そう”
ドコモからiPhoneが2012年の夏に発売されるという情報が報道されました。
ドコモ、来年夏にiPhone参入(日経ビジネス)
後にドコモがこれを公式に否定したようですが、大方の見方はやはりドコモがiPhoneを投入するだろうという考えのようです。
まぁ、それはそうでしょうという気もします。
10月半ばにKDDIが投入したiPhoneは好調です(ウレぴあ総研)。実際にSoftbankからKDDIに移るには多くの障害があるのですが、それでも良く売れています。SoftbankでiPhone 4を購入した利用者はまだ短くても一年弱の月賦を残しているはずですが、それでも販売数が競っているのは大変なことです。
MNPの転入についてはiPhone 4S販売が2週間分しかない10月の統計で、既にKDDIは転入超過首位になりました。11月がどうなるか、興味深いところです。
こうしてドコモがどこかの時点でAppleの条件を飲んでiPhoneを販売しないといけないのは、まぁ必然でした。
そういう当たり前のことを話してもしょうがないので、今後どうなるかを予想してみようと思います。
ようするにドコモにしてもauにしてもSoftbankにしても、また日本の携帯メーカーにとっても、この報道は本当に困ったものです。もちろん消費者に取っては、事実ならプラスの報道ではありますが。
Steve Jobsがリークを非常に厳しく取り締まったワケもよくわかります。