ずっと知らなかったのですが、HTCがHTC Senseをデザインする際に行った調査の概要がHTC Blogに掲載されています。
- Most people don’t differentiate between apps and widgets.
- Widgets aren’t widely used – weather, clock and music are the most used and after that, fewer than 10% of customers use any other widgets.
- Most of you don’t modify your home screens much. In fact, after the first month of use, approximately 80% of you don’t change your home screens any more.
要するにAndroidユーザのほとんどはWidgetを使わないそうです。使うとしても天気と時計と音楽で使うだけだそうです。
さて、それで手元のGoogle Nexus 7 (Android 4.4.2 KitKat)を初期化してホーム画面を確認すると、以下のようになっていました。
ホーム画面は5枚あるのですが、上記の画面の右隣だけが何か入っていて、入っていたのは以下の写真です。
どれもGoogle Play (アプリや書籍、音楽、ビデオを購入するためのGoogleのサービス)のWidgetです。
AndroidのWidgetはだれのため?
顧客サイドからいえばWidgetはほとんど必要ありません。でもAndroidのホーム画面はWidgetを表示するのが役割です。それでどうするか?
- HTCはBlinkFeedをトップ画面にして、Widgetの設定をしていなくても強制的にニュースやSNSアップデートの情報をトップ画面に表示しています。顧客サイドでは必要を感じていないものをトップに持ってきているので、Widgetの押し売りと言っても良いでしょう。
- Googleが押し売りしているのはGoogle Playに関するWidgetです。何だろうと思ってクリックするとGoogle Playに誘導されて、ビデオや書籍を薦められます。
- 手持ちのAU Galaxy SII WiMAX (Android 4.0.4)の場合は時間と天気のWidgetがトップページに表示されます。それ以外にはAUサービスのWidgetやSamsung関連のWidgetが並びます。
こうしてみるとAndroidのWidgetは結果的にユーザのための機能ではなく、メーカー(OEM)、そしてキャリアのための機能であったことが悲しいほどに鮮明に見えます。Google自身でさえ、ユーザのためにトップ画面を使っているのではなく、Google Playのプロモーションに使っているわけですから。