気がついたら最後にブログを書いてから1月以上も経ってしまいました。
この間は「バイオの買物.com」の抗体検索でスポンサーを募るための準備、それと妻の体調が優れないので1歳半の娘の世話に明け暮れていました。
紹介したいことは山ほどあります。特に私が用意している抗体検索スポンサーのコンセプトは、広告に対する考え方はもちろん、経営に対する考え方、マーケティングに対する考え方、インセンティブに対する考え方など、僕のものの考え方をかなり集約させたものになっています。
もうしばらくお待ちください。
気がついたら最後にブログを書いてから1月以上も経ってしまいました。
この間は「バイオの買物.com」の抗体検索でスポンサーを募るための準備、それと妻の体調が優れないので1歳半の娘の世話に明け暮れていました。
紹介したいことは山ほどあります。特に私が用意している抗体検索スポンサーのコンセプトは、広告に対する考え方はもちろん、経営に対する考え方、マーケティングに対する考え方、インセンティブに対する考え方など、僕のものの考え方をかなり集約させたものになっています。
もうしばらくお待ちください。
統合データベースプロジェクト講習会: AJACS本郷1に参加してきました。
このプロジェクトの目的は、自分が感じたなりにひとことで言うと、バイオ関連の膨大な情報を研究者が使いこなせるためのインフラ作りです。僕自身がバイオの買物.comを通して目指しているものも、研究試薬・機器関連の膨大の情報の整備です。ですから非常に興味がありますし、手法的にも類似した点があるのではないかと思っています。統合TVに取り上げていただいたこともあり、何らかの形で関わっていきたいと思っているプロジェクトです。
具体的な講演,講習内容はウェブサイトに掲載されていますので見てみてください。
実際のデータ解析プロジェクトや検索システムの構築の話も興味深かったのですが、僕自身が一番面白かったのは、全体に「使命感」と「いらだち」を強く感じたことです。
論文を出すことばかりを重視して、研究成果がどのように活用されていくかを十分に考えない現状に対する憂い。これに対して、自分たちでなんとか情報を整備して、すべての人の共有財産となるように仕掛けていきたいという使命感。でもまだまだこの考えが十分に認知されていないため、布教活動を含めて、やることが山積しているといういらだち。
使命感といらだちが混じった状態は、まさに僕が一番好きな状態です。
自分が「生きている」ことを実感できるから。
とても勇気をもらいました。
ありがとうございました。
今日は法人税のための確定申告を行いました。
初年度なので、わからないことばかりだったのですが、税務署の方が非常に親切に一つ一つ教えてくれました。まだまだCastle104としては利益は出ていないので、法人税は1円も払えないのですが、それにもかかわらず非常に親切でした。おかげでとても気持ちよく確定申告ができました。
郵便局や区役所、そして税務署の窓口ではいつも親切に対応してもらっています。親戚も公務員が何人かいて、いずれも非常にまじめに仕事をする人です。窓口で嫌な思いはほとんどしないですね。
ここ数日は経理の仕事にかかり切りでしたが、おかげでとても気持ちよくバイオの買物.comの作業を再開できます。少し作業を止めている間にアイデアがいくつか出てきましたので、ご期待ください。
準備が完了しました。
現時点ではまだ「バイオメーカー限定Googleサービス」の収益は無いのですが、これからの収益は全額チャリティーに行くようになります。
これをやりながら久々に興奮しました。自分のやっていることが、もしかしたら多くの人の役に立つかもしれない。そう思うと、僕は鳥肌が立つのです。その感覚を久々に味わいました。
ぜひともご協力をお願いします。皆さんの力なくしては、結局なにも起こりませんので。
一緒に明るい21世紀を作っていきましょう!
公共の利益を大切にする会社。これは僕の夢でした。
たいしたことは無いかもしれないけど、Castle104は今日、その第一歩を踏み出します。
「バイオメーカー限定Google検索」で得た収益はすべてチャリティーにまわすことを、私はここに宣言します。
(バイオの買物.comの他の部分の収益をどうするかは、皆さんの意見次第で考えます。)
アフリカに寄付するか、ミャンマーに寄付するか、四川に寄付するか。どこにどう寄付するかはまだ決めていませんが、100%寄付します。透明性を高めるために、どれだけの収益を得たかの細かい報告もします。
意見や感想は、このブログにコメントするか、バイオの買物.comのフォーラムに書き込むかしてください。
今日、いまからその仕組みを作りますので、来週からスタートです。
みんなで何か、世界を良くすることをやっていきましょうよ!
研究者向けの受託ビジネスは難しいです。始めるのは簡単ですが、儲けるのは難しいです。
合成オリゴ業界の話題はしょっちゅう2chをにぎわしています。僕自身も以前にDNAアレイとかcDNAライブラリーの受託ビジネスを担当していましたので、その厳しさはよくわかります。
なんでそうなのか、ちょっと古典ですが、著名なMicheal E. Porterの5 Forces分析をするとすごくわかりやすいので紹介します。
5 Forcesでは以下の各項目がどうなっているかを市場ごとに見ていきます。
その他、細かく書いていくと大変なのでここのあたりでとどめます。
でもこれだけ書けば、どうして研究受託ビジネスが大変かがわかりますよね。合成オリゴ業界について書きますが、多くの部分は他の受託でも同じです。
ということで、5 Forces分析をすれば、参入するべき市場ではないと言えると思います。割と当たり前に。
もっとも5 Forcesは絶対的ではありませんので、これを超えたイノベーションができればうまくやれるのですが、ただ単に普通にビジネスをやっていたのでは泥沼にはまる運命にあるのはわかってもらえるかと思います。
非常に教科書的なことなので、MBAでこの泥沼にはまっている人がいたら、その人はなんちゃってMBAかもしれませんね。
マイクロソフト会長のBill Gatesが2008年5月21日に、将来の検索ポータルでは単にユーザインタフェースとか結果の妥当性ではなく、製品を購入した顧客に対してはリベートを与えるだろうと話したと報じられています。
いくらGoogleに圧倒的な差を付けられていようとも、いくらYahooの買収に失敗したといっても、「これはありか??」という感があります。
でも実際のものを見ると、結構いいアイデアです。Bill Gatesが単に誇大妄想をしゃべってしまっただけか?
サービスを実際に見てみると、どうもマイクロソフトが製品比較サイトの運営に乗り出したようです。広告主にとっての広告費は実質無料の(ちなみに価格.comもパソコン関係は無料)。
マイコミジャーナルには結構詳細に書かれています。
まだニュースが入ってきたばかりなので、僕自身もどう考えたらいいか頭の整理ができていません。ただ、製品比較サイトに大きく脚光を浴びせる結果になれば、バイオの買物.comとしてもとてもうれしいし、消費者一般にとっても非常にプラスになるのではないかなと思います。
最近いろいろなアイデアが出てきて、バイオの買物.com にいろいろな機能を付けています。例えばGoogleの検索を利用した、メーカーウェブサイト限定の検索サービス「バイオメーカー限定Google検索」とか、「バイオメーカーのニュース」、「バイオメーカーのRSS」。当初のバイオの買物.comでは、価格.comを意識した製品比較しか機能を用意していなかったので、かなりやっていることが分散してきた印象です。
ただ、裏では全部つながっていて、バイオメーカーのニュースを製品比較に反映させるために作っておいた内部ツールを単に公開しているだけなのです。そしてすべては100万以上のバイオの製品を、なんとか効率よく管理したいという思いから来ています。
ところでこのように提供しているサービスが分散してくると、「ポータルサイト」という言葉を意識します。果たしてポータルサイトとは何か、そしてどのようなポータルサイトが成功しているかを勉強しておくことが必要になってきます。
例えばIT用語辞典「e-Words」によるとポータルサイトというのは
検索エンジンやリンク集を核として、ニュースや株価などの情報提供サービス、ブラウザから利用できるWebメールサービス、電子掲示板、チャットなど、ユーザがインターネットで必要とする機能をすべて無料で提供して利用者数を増やし、広告や電子商取引仲介サービスなどで収入を得るサイトのことをいう。
ということだそうです。
ポータルサイトは、検索エンジン、ウェブディレクトリ、ニュース、オンライン辞書、オークションなどのサービスを提供し、利用者の便宜を図っている。
ポータルサイトのビジネスモデルは、サイトの集客力を生かして広告や有料コンテンツで収入を得ることである。1996年以降のインターネットブームに乗じて、多くのポータルサイトが乱立したが、徐々に統廃合が進んでいる。
はてなダイアリーだと
主に検索エンジンやリンク集などを中心として、様々なサービスを提供することにより、利用者の増加を図っている。
面白いと思ったのは、Wikipediaでも「元々ポータルとは、港(port)から派生した言葉で、門や入口を表し、特に豪華な堂々とした門に使われた言葉である。」としていますが、上記で定義されているポータルサイトはいずれも単なる「港」の役割を超えて、独自のコンテンツの充実に非常に精力的に取り組んでいるということです。
逆に、単なる「港」では価値がなくて、それ以上の独自性がないと生き残れないという状況が垣間みられます。
それはまるで中部国際空港が他の空港との差別化を図って、「レンガ通り」や「ちょうちん横丁」、さらには展望風呂「宮の湯」などを用意してテーマパーク化しているかのようでもあります。
あぁ、ポータルも大変なんだなぁという印象です。単に港だとか玄関口とかでは駄目で、いろいろ独自の工夫を凝らさないといけないんだということを痛感します。
バイオの買物.comは確かにコンテンツを増やしましたが、単に寄せ集めでは駄目だなと。ましてや、単に他のサイトへの玄関口であっては駄目だなと。それぞれのコンテンツが単独であっても通用するレベルとなるように、それぞれを成長させなければならない。これを勉強しました。
NBonlineに「広告は北風、PRは太陽」という記事がありました。
すぐにピンとくる記事ではありませんが(それとも僕の日本語力の問題かもしれませんが)、こう言いたいのだと思います;
研究者の皆さんはバイオのメーカーとPR的な関係が築けていますか?
メーカーの皆さんは研究者の方とPR的な関係を築けていますか?
そして何があれば、このPR的な関係がよりうまく築けますか?
私はこのPR的な関係を作り出す場として、バイオの買物.comが何らかの役割を果たせたらと願っています。
仕事柄、バイオの買物.comだけでなく、他のネット系バイオベンチャーについてちょくちょく様子を確認しています。その中で一つ気になることがあります。
それはちょうど以下のブログに書いてあることと同じです。
日本のネットベンチャーが技術革新よりも「ネット財閥」をめざす理由
このブログで書いていることを要約すると;
そして日本のネットベンチャーの原型はソフトバンクにあるとしています。
僕らはバイオ研究者向けサービスという一つの狭い市場(といっても研究用バイオ製品の市場はCDの売上に匹敵しますが)でやっていますが、同様の財閥にならないことを僕は期待しています。ただ見回していると、みんな結構いろいろとビジネスを拡大していますね。
いろいろなビジネスに手を広げるのも一つのやり方と言えばやり方です。でも僕の中の技術者魂は、何か一つのものにとことん深く入り込んで、不可能だったものを可能にするぐらいの技術開発をしたいと言っています。その方が価値のあることだよって。
バイオの買物.comでは、100万以上あるバイオ研究用製品(ナカライのバナー参考)の情報を管理し、目的にあったものを簡単に見つけられるようにする。このための技術開発に絞って活動をしていこうと思っています。大上段に構え過ぎかもしれませんが、ゲノム研究で言うアノテーションと同じだと自分自身は認識しています。
この巨大な複雑さに挑戦し、なおかつ最小限のリソースで実現していくこと。
これ、はっきり言って快感なんです。。。