研究試薬・機器の内外価格差

研究試薬や機器は日本で買うと高いというのは、ほとんど常識?!になってしまっていますよね。

それでその理由として、中間卸しがどうのこうのって話になって、日本の流通システムが非効率って話にすぐになっちゃうんですけど、以前に内部にいたものとして言わせてもらうと、これはほとんどが嘘です。

確かに1~2割ぐらいだったら、流通とか、日本語のサポートが必要だからという説明はそれなりに説得力を持ちますが、実際のところ同じ試薬の日米内外価格差はこんなもんではなく、2倍~3倍っていう話も珍しくないと思います。ネットではうまく見つけられませんでしたが、ここでは3倍と言っています。要するに、流通とかとは別の理由で値段が高くなっているのです。

アメリカ留学などをして日本に帰ってきた研究者にはこの内外価格差が非常に良くわかるのですが、日本でだけ研究しているとなかなかわからないものです。そこでいま考えているのは、バイオの買物.comに米国価格も併記しようということです。これで内外価格差が非常に明確になってくれば、例えば割り引き交渉をするときの材料にも使えますので。

それと、一部のメーカーでは内外価格差が非常に少ないこともあります。このようにがんばっているメーカーと、相変わらず非常に高い値段設定をしているメーカーがいったいどこなのか。そこをはっきりさせたいとも思っています。

がんばっているメーカーは日本の研究者から支持され、日本からぼったくっているメーカーは日本の研究者から見放される。そういうことに少しでもつながればと思います。

細かい時期は未定ですが、年内には実現する予定の機能です。

ページビューの誤差、バイオの買物.comでは20倍

以前のブログエントリーでページビューによるウェブサイト人気比較の問題点を指摘しました。

そのときはまだバイオの買物.comのアクセス数をあまり解析していませんでしたので、その誤差がどれぐらいあるかを書きませんでしたが、さっき計算してみましたので紹介します。

結果:
6月の第1週(平日分)の解析結果では、
ページビューで、Webalizer : Google Analytics = 20 : 1
ビジター数で、Webalizer : Google Analytics = 3 : 1

上の結果は平日だけですが、週末にはページビューでは70倍ぐらいの誤差になります。

最大の原因はロボットによるウェブアクセスです。Yahoo, Google, MSNをはじめ、多数の検索サイトはインターネット中にロボットを走らせ、自動的に各ウェブサイトをくまなく調べているのです。そのアクティビティーは凄まじいものがあります。

そういう問題があることを承知の上で、一応Webalizerの解析結果で計算すると、バイオの買物.comは毎月23万ページビューあることになります。意味の無い数字ですけど、数字だけ見るとなんだか立派に思えます。

広告を募集している世の中のウェブサイトは、どこもページビューの多さをPRしていますが、そのページビューをWebalizer的に計算したのか、それともGoogle Analytics的に計算したのかを示していません。ですから、そのウェブサイトが本当に人気があるのか、それとも単に数字のマジックなのかどうかはわかりません。

でも、そのウェブサイトがセッション数(ビジター数)を公開していれば、ある程度の見当をつける方法があります。

それを解説するために、バイオの買物.comのアクセス解析の中で、ページビューをセッション数で割り算した数字を比較してみます。

  • ビジターあたりの平均閲覧ページ数、Webalizer = 20, Google Analytics = 2.5

なぜこのような差が生まれるかというと、ロボットは短時間で多数のページを閲覧するため、ビジターあたりの平均閲覧ページ数を押し上げる傾向にあります。それに対して顧客が閲覧するときは、興味のある数ページしか見ないことがほとんどなので、だいたいどこのウェブサイトでも5未満の数字になります。

そこで一つの目安として、ビジターあたりの平均閲覧ページ数が5を大きく超えているサイトはWebalizerのような解析ツールを使っていると考えていいと思います。そしてそのような場合はページビュー数自体も一桁ぐらい、ロボットによって水増しされていると考えていいと思います。

そこでもう少し世の中の状況を見るために、日経BPのBiotechnology Japanの資料を見てみました。

アクセス解析結果のことがあまり詳しく書いていないのですが、ヒントになる数字が2つありました。

  • 2006年3月に150万ページビューを突破
  • 月間ユニークブラウザー数 74,244 (2006年3月)

さて、僕はBiotechnology Japanに直接問い合わせた訳ではないので、間違っているかもしれないとあらかじめ断っておきますが、僕がここから読み取るのは以下のことです。

  1. 2006年3月は150万ページビュー、74,244セッション
  2. 単純に割り算すると、平均閲覧ページ数は20.2ページ
  3. 平均閲覧ページ数はバイオの買物.comのWebalizer解析結果とほとんど同じです。したがってBiotechnology JapanはWebalizer的なアクセスログ解析をしたと思われます
  4. Biotechnology Japanの場合は日々のニュースが非常に多く、恐らく数十万ページからなる巨大なウェブサイトになっていると思われます。ロボットはすべてのページを閲覧しようとしますので、そのためロボットによる影響はバイオの買物.com以上と考えていいと思います
  5. したがって、Biotechnology Japanの全体のページビューのうち、9割以上はロボットによると推測できます
  6. 総合すると、人間によるページビューはおおよそ10万と推測されます。残りの140万ページビューはロボットによると思われます

もちろん、僕は本当の数字を知りませんので、全然間違った結論を導いているかもしれません。でも、自分自身が研究者として働いていたときの印象からして、これはそんなに外れた数字ではないんじゃないかなと思います(要するに、研究者はあのウェブサイトをあんまり見ないと思うよという意味)。

バイオの買物.comのアクセスログを公開

以前のブログエントリ(ページビューによるウェブサイト人気比較の問題点)で、広告媒体がクライアントにアクセス数を伝える際の問題点を指摘しました。そして僕はこう言いました。

媒体側は一歩進んで、Google Analyticsの結果を報告するだけでなく、Google Analyticsへのアクセス権をクライアントに提供してあげるべきです。そうすればクライアントは報告をリアルタイムで受け取ることができるし、Google Analyticsで独自に分析を深めることもできます。そして媒体からの報告が嘘偽りのないことを確認できます。

それはウェブサイトの人気度の尺度として、「うちは何十万PVですよ!」と言っている人がいても、必ずそれを疑うことです。実際には一桁違うかもしれないので。

自分で言ったことは早く実践するに越したことは無いので、早速アクセスログを公開しました。バイオの買物.comのトップページの右下の方にリンクとパスワードがありますので、ぜひ見てみてください。

なお、Googleアカウントを多数の人で共有することの問題点について、僕の方ではまだはっきり確認できていませんので、もしかするとアクセスログをこの形で公開することはできなくなるかもしれません。そのときはそのときで別の方法を考えます。必ず何らかの形で公開するようにしていきたいと思います。

4Qアンケート結果のアップデート (2008-05-29)

4Qのアンケートを始めて今日で1週間が経ちます。そこで、中間報告です。

アンケート回答率

予想を大幅に超える回答率が得らました。計算方法はいろいろ難しいところがあるのですが、おそらく3%台の回答率だと思います。回答してくれた皆さん、ありがとうございました。
メルマガを出したりしたときのクリック率(プレゼントとかキャンペーンとかがなければ、1%を割り込むことも珍しくない)、特に英語で出したときの反応の悪さを考えると、これはかなりいい方だと思います。

ひとまずはこのアンケートシステムが有用であると判断し、今後も継続したいと思います。

アンケート結果

全体的な満足度は100点満点中、51点でした。これはもちろん決していい数字ではありません。

その原因は非常に明快でした。ニュースを確認する目的だった訪問者は65点とまぁまぁな点数を付けていたのに対して、製品を比較したり、製品について学びたいと考えていた訪問者は46点と非常に厳しい点数つけていました。

製品を比較するサイトとしてはまだまだという結果になりました。

実際、ニュースを確認する目的で訪問してくれた方は100%が主目的を達成したと述べているのに対して、製品比較等を目的としていた訪問客はわずか40%の方しか主目的を達成できなかったと述べています。

今後は製品を比較するための情報と機能を充実していかなければならないことを痛感しました。

アンケート結果を受けた対策

まずはアンケートを継続したいと思います。ただしアンケート画面の出現頻度を調節します。いままでは50%の訪問者にアンケート画面を出していましたが、今後は20%に減らします。

ウェブサイトそのもののの対策ですが、現在製品比較については、1) コンテンツを増やすこと、2) 製品を絞り込んで比較しやすくすること を中心に対策を進めています。より満足の得られるものになるように努力するとともに、この4Qアンケートを活用しながら、良い方向に進んでいるかどうかをこまめにモニタリングしていきたいと思います。

製品サポートの最前線:コールセンターの課題

NBonlineに顧客との最前線「コールセンター」に人材危機、このままでは「顧客満足経営」も絵に描いた餅という記事がありました。

コールセンターには本来非常に高い専門性が要求され、顧客との最前線としての重要な機能があるにも関わらず、社会および社内から大切にされず、結果として人材危機になっていることが紹介されています。

この記事で紹介されているのは火災保険の保険代理店向けのコールセンターですが、1)代理店は自動車ディーラーや修理工場などで、保険に習熟していない、2)保険が複雑化している、などの理由で、かなり保険に詳しくないと勤まらないそうです。なのに十分に大切にされないために、トレーニングを受けてスキルを身につけた人材が十分に確保できないというのです。

僕もメーカーのコールセンター(テクニカルサポート)について見たり聞いたりした中で、コールセンター業務の専門性の高さが十分に認識されていないケースをいくつも見てきました。どちらかというとまだまだベンチャー企業の香りが残っているような会社、つまり研究者出身もしくは現場の営業出身の人が経営者をやっている会社ではコールセンターは大事にされます。それに対して、畑違いの人が経営者となったりするとコールセンターは軽視されていくように感じます。これは合併によって例えば診断薬出身の経営者がバイオ部門に指図をしたり、最悪のケースはどこの現場にも詳しくない企画や経理出身の人がコスト構造だけを見て経営判断したときに起こるように思います。

コールセンターがどれだけ売上に貢献するかというのは、具体的な数字になりにくいので、どうしてもコストだけが目立ってしまいがちです。そこで畑違いの経営者は合理化と称して、コールセンター業務を一カ所にまとめるなどを実施して、現場を大混乱に陥れ、サービスレベルを低下させてしまう訳です。このような経営者はたいていジェネラリストで、専門的スキルを自分自身があまり持っていないこともあり、専門性を軽視してしまう傾向があるのです。

バイオの買物.comでは様々な工夫を通して、エンドユーザの声がメーカーに伝わるように仕掛けていきたいと考えています。そうやってコールセンターを含めた全体的なサポートが、実際にどれだけ売上に貢献するかを見えるようにできれば、業界全体のサポートレベルが向上するのではないかと思っています。

4Qアンケート結果のアップデート

4Qのアンケート始めてからまだ2日しか経っていませんが、最初の中間報告をします。

回答数そのものは報告しませんが、アンケートが表示された訪問者のうち2%の訪問者がアンケートに答えてくれました。ありがとうございました。
英語のアンケートであることを加味すると、決して低い回答率ではないと思います。回答してくれた訪問客の方にには心より感謝いたします。

ニュースのチェックを目的とした訪問者は目的を果たし、その一方で製品の比較を目的に訪問してくれたお客様は目的が果たせなかったそうです。

もう少しアンケートを継続しようと思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

技術者向けソーシャル・ノウハウサイト okyuu.com 開設

カカクコムがIT技術者向けのソーシャルサイト okyuu.com のβ版を開始ししたと発表しました。@ITの記事に紹介されていました。

ちょっと見ましたが、まだまだコンテンツが少なく、何とも言えない感じでした。

僕が反応したのは、カカクコムの安田さんのコメント

カカクコムの取締役COO 安田幹広氏は「ITについてのノウハウはネット上にたくさんあるが、Googleなどの一般検索エンジンではノイズが多く、効率的ではない」と指摘し、「専門のエンジンの方がずばりと情報を探せる」とokyuu.comの狙いを説明する。

英語を読むことに抵抗が無くて、ある程度どこで情報を探すべきかがわかっていれば、現状のGoogleでも特に不便は無いので、僕自身は必ずしも安田さんの意見には賛同しません。でもいいポイントをついていると思います。

実際、Googleもこの問題に対して対策を打っているように僕には思えます。それは対象検索サイトを絞り込んだカスタム検索サービスです。バイオの買物.comでの「メーカー限定Google検索」はこれを利用しています。検索対象ウェブサイトを限定することによって、ノイズが減らしています。後は対象検索サイトを登録する仕組みがもう少し工夫できれば、同じ興味を共有するコミュニティーが、S/N比の高いカスタム検索サイトが作れると思います。

okyuu.comのアイデアはバイオではまだ時期尚早だと思いますので、バイオの買物.comでは当面は考えません。でも、たくさんの頭のいい人がいろんなことを考えているので、また何か面白いものがありそうですね。

バイオメーカー限定Google検索をチャリティーにする準備完了

準備が完了しました。

現時点ではまだ「バイオメーカー限定Googleサービス」の収益は無いのですが、これからの収益は全額チャリティーに行くようになります。

これをやりながら久々に興奮しました。自分のやっていることが、もしかしたら多くの人の役に立つかもしれない。そう思うと、僕は鳥肌が立つのです。その感覚を久々に味わいました。

ぜひともご協力をお願いします。皆さんの力なくしては、結局なにも起こりませんので。

一緒に明るい21世紀を作っていきましょう!

バイオメーカー限定Google検索の収益は100%チャリティーに出します

公共の利益を大切にする会社。これは僕の夢でした。

たいしたことは無いかもしれないけど、Castle104は今日、その第一歩を踏み出します。

「バイオメーカー限定Google検索」で得た収益はすべてチャリティーにまわすことを、私はここに宣言します。
(バイオの買物.comの他の部分の収益をどうするかは、皆さんの意見次第で考えます。)

アフリカに寄付するか、ミャンマーに寄付するか、四川に寄付するか。どこにどう寄付するかはまだ決めていませんが、100%寄付します。透明性を高めるために、どれだけの収益を得たかの細かい報告もします。

意見や感想は、このブログにコメントするか、バイオの買物.comのフォーラムに書き込むかしてください。

今日、いまからその仕組みを作りますので、来週からスタートです。

みんなで何か、世界を良くすることをやっていきましょうよ!

マイクロソフト、製品比較するとお金をくれる

マイクロソフト会長のBill Gatesが2008年5月21日に、将来の検索ポータルでは単にユーザインタフェースとか結果の妥当性ではなく、製品を購入した顧客に対してはリベートを与えるだろうと話したと報じられています。

ここまでやるか??!!

いくらGoogleに圧倒的な差を付けられていようとも、いくらYahooの買収に失敗したといっても、「これはありか??」という感があります。

でも実際のものを見ると、結構いいアイデアです。Bill Gatesが単に誇大妄想をしゃべってしまっただけか?

サービスを実際に見てみると、どうもマイクロソフトが製品比較サイトの運営に乗り出したようです。広告主にとっての広告費は実質無料の(ちなみに価格.comもパソコン関係は無料)。
マイコミジャーナルには結構詳細に書かれています。

まだニュースが入ってきたばかりなので、僕自身もどう考えたらいいか頭の整理ができていません。ただ、製品比較サイトに大きく脚光を浴びせる結果になれば、バイオの買物.comとしてもとてもうれしいし、消費者一般にとっても非常にプラスになるのではないかなと思います。