タブレット市場の成長は?新型Nexus 7, Kindle Fire HDXが売れていないという話

情報筋としてはずいぶん怪しいのですが、新型Nexus 7とKindle Fire HDXの売り上げがどうやら前モデルよりも落ち込みそうだという話が出てきています。

情報元はDigitimesとアナリストのMing-Chi Kuoです。

普段であればこのような情報筋の話は議論しないのですが、a) トレンドとして納得ができること b) 世間では余り話題になっていない ので、今回は取り上げたいと思います。

まず噂の内容を要約すると;

  1. 月間出荷台数が前モデルよりも落ち込んでいる。
  2. Nexus 7は2012年には最大で月間100万台弱を出荷した。2012年には500万台を出荷した模様。
  3. 2013年は350-400万台にとどまる可能性がある。

またトレンドとしてはBenedict Evans氏がまとめたグラフがあります。季節性は考慮しないといけませんが、Nexus 7の売り上げに成長の気配は見られません。

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考察はいろいろ可能なので、現時点ではどうしてこうなったかを断言することはできません。しかし悪い兆候がいろいろあったのも事実です。

  1. 初代Nexus 7は時間が経つにつれ性能の劣化が著しかったそうです。そうなると初代Nexus 7購入者は新型を買おうとは思わないでしょう。
  2. 初代Nexus 7の訴求点は高性能で安価なタブレットでした。安価すぎて、Googleが赤字で売っていると言われたほどでした。しかし競合の登場により、もはやNexus 7は特に安価と言えなくなりました。
  3. 初代モデルの品質問題でブランドを傷つけ、かつ安価ではなくなってしまうと、売れる理由がなくなります。
  4. タブレット市場そのものの成長が鈍化している可能性があります。
  5. Googleは他にもNexusをいろいろ出していますが、どれもさほど売れていません。Googleの販売力の弱さが露呈しています。

一方でiPad Airが非常によく売れているという話があり、iPadと中堅Androidタブレットの差が大きく開く可能性も考えられます。

さて、どうなるでしょうか。

タブレット市場で何が起こっているかの仮説

Androidタブレット市場の怪

タブレット市場ではAndroidがマーケットシェアを拡大していると言われていたものの、理解しがたい不思議な点がいくつかありました。

  1. Androidタブレットは出荷台数では大きなシェアを奪っているものの、どれだけ使用されているかを示す統計では20%に届きませんでした。
  2. iPad miniの登場以降、9.7インチのiPadだけでなく7.9インチのiPad miniがかなり多く売れるようになりました。とはいえ、9.7インチモデルも相当数売れていて、使われています(例えばFiksuのデータでは、iPad 4の使用率がiPad miniを若干上回っています)。一方でAndroidタブレットの10インチモデルはほとんど売れません。このあたりの統計はGoogleは公開していませんが、Benedict Evans氏が考察しています。つまりiPadでは9.7インチモデルが売れるのに、Androidタブレットでは10インチモデルが全然売れないのです。
  3. タブレットの市場は最近の数四半期を見る限り、成長が大きく鈍化しています。特にiPadについては、iPadの新機種待ちという事情はあるものの、前年比でほぼフラットになっています。Androidタブレットは1年前はほとんど売れていなかったこともあり、前年比こそは大幅に成長していますが、前期比ではやはり成長が大きく鈍化しています。
  4. Androidタブレットの販売台数の半分は中国のnon-brand市場です。しかしウェブの使用統計などを見る限り、中国国内でもこれらのタブレットは余り使われていません。
  5. Androidには、タブレットに最適化されたアプリのがわずかしかありません。Androidタブレットは市場に大量に出回っているにもかかわらずです。これだけのビジネスチャンスがあれば、当然Androidタブレット専用アプリがもっと登場しても良いはずです。

上記から推察されるのは、Androidタブレットの市場とiPadのマーケットは何かが根本的に異なることです。何が違うのかはわかりませんでした。しかし最近、中国の市場に関する情報が出てきて、そこからだんだんとAndroidタブレット市場の姿が見えてきました。

中国のAndroidタブレットはビデオ専用

実はAndroidタブレット市場の半分以上は、中国で売られている非ブランド品の超安価なタブレットです。以下のグラフはBen Bajarin氏のものを引用しました。

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Ben Bajarin氏がこの中国タブレットについて解説しています;

First, most of these low cost tablets in the category of ‘other’ are being used purely as portable DVD players, or e-readers. Some are being used for games, but rarely are they connecting to web services, app stores, or other key services.

It is certainly not a genuine revenue opportunity for app developers, services companies, or other constituents in the food chain.

この中国タブレットはほぼDVDプレイヤーやeBookリーダー代わりに使われていると言うことです。そしてウェブへのアクセスやアプリの購入には全然使われていないので、アプリ開発者などにとっては全く魅力のない市場セグメントです。

どうして中国だけが突出しているのか?

DVDプレイヤー代わりにタブレットを使うのは別に中国だけではありません。例えばiTunes Storeでは映画をレンタルしたりダウンロードしたりできますし、アメリカではテレビ番組を見ることもできます。

どうやら中国でタブレットが人気なのは、著作権違反のとりしまりが緩いことと関係しているようです。

11月3日の朝日新聞に「スマートTV中国席巻 緩い著作権、ネット動画見放題」という記事が掲載されました。これはスマートテレビ市場の話ですが、タブレットについてもあてはまるでしょう。

中国では米動画サイト「ユーチューブ」は閲覧できない。代わりに、国内の動画サイトでは、テレビ番組や映画が大量にアップされている。国内放映の番組は放送直後からほとんどネット視聴でき、話題の映画でも公開から3~4カ月後には無料視聴できる。国内コンテンツは権利者の許諾を得たものが主流だが、日本のドラマなど海外コンテンツは違法にアップされているものも少なくない。

こういう国内状況ならば、ビデオ閲覧だけのためにタブレットが購入されるのも納得がいきます。

他のAndroidタブレットはどうか?

上記は中国のタブレット市場に関する話です。それは他の「ブランド品」のAndroidタブレットはどうでしょうか?例えばSamsungやAsus、Google NexusやAmazon Kindle Fireなどのタブレットはどうでしょうか?

Androidタブレットのウェブ使用率が低いというのは中国だけの話ではなく、例えば米国市場でも顕著に見られます。これはTim Cook氏がプレゼンの時に良く紹介しているChikitaのデータでわかります。またAmazon Kindle Fireはそもそもがウェブ閲覧やアプリの購入ではなく、Amazonからの電子書籍購入やビデオ購入を目的に開発されたデバイスです。

中国タブレットと同様に、「ブランド品」のAndroidタブレットも同様の使われ方をしている可能性は決して低くありません。

ビデオ専用で買ったとしても、どうして他の用途に使わないのか?

中国のタブレットはビデオの閲覧のために購入されているということですが、とはいえれっきとしたAndroidタブレットです(Google公式のものではありませんが)。ウェブを閲覧することもメールを確認することもできますし、ゲームだったできます。その気になればワープロとしても使うことができます。

なのにそうはなっていません。

なぜか?なぜビデオ閲覧以外の用途に使われないのでしょうか?

可能性としては以下のことが考えられます;

  1. 中国人の多くはそもそもウェブ閲覧やメールをあまりしない可能性。
  2. ウェブ閲覧やメールはスマートフォンですませている可能性。
  3. ウェブ閲覧やメールはパソコンですませている可能性。

この中で1.は可能性が低いでしょう。そうなると2.もしくは3.の可能性が残ります。中国で売られている携帯電話の91%がスマートフォンであるというデータもあり(これは米国の87%を超えています)、2.の可能性の方が断然高そうです。

つまりビデオ専用で買われた中国タブレットが、それ以外の用途で余り使われない理由は、スマートフォンにその用途を奪われているためと推測できます。ビデオ鑑賞には優れているものの、ウェブ閲覧やメール作成の用途については、中国タブレットはスマートフォンよりも利便性が落ちると言うことです。

今度は質問をひっくり返します。「どうしてiPadはよく使われているのか?」

すると自然な答えは、iPadはビデオ鑑賞にしても、ウェブ閲覧にしても、メール作成にしても、スマートフォンより利便性が高いから、ということになります。

タブレットはOSにしても操作性にしてもスマートフォンと同じなので、当然競合する可能性があります。中国製タブレットはビデオ鑑賞以外では完全にスマートフォンに競合して負け、iPadではスマートフォンと棲み分けができている感じです。中間に位置するブランド品のAndroidタブレットもまたスマートフォンと競合して、かなりの部分で負けている可能性があります。

Androidタブレット専用アプリはなぜ少ないのか?

一番自然な答えは、Androidタブレットのユーザが少ないからとなります。ウェブ使用率を見るとAndroidタブレットのユーザは少ないという結果になっています。アプリについて同じ結果になっても不思議ではありません。

Androidタブレットの販売台数が多いのにユーザが少ないのは、上述したようにAndroidタブレットが主にビデオ観賞用に使われていること、スマートフォンと競合していることと関連しています。

ユーザが少なければ、そして収益につながらなければアプリを作る理由もありません。ましてやタブレット専用のアプリを作る余裕はありません。

他にもいろいろな説明は可能ですが、上記の最も素直な理屈が真実に近いだろうと私は考えています。

10インチのAndroidタブレットがなぜ売れないか?

この謎に対する解答はまだありません。

例えば小飼弾氏も先日ブログで書いていますが、Androidの主力である7インチはウェブを見るのには狭すぎると感じる人がいます。これは新しいことではなく、Phil SchillerがiPad miniの発表で話した内容と同じです。

それなのにどうしてAndroidの10インチタブレットは売れないのか。

一番わかりやすいのは、タブレット専用アプリが少ないからでしょう。スマートフォン用アプリを拡大しただけのようなアプリは7インチなら我慢できますが、10インチだとバカバカしくなります。

10インチAndroidタブレットが売れないのはこのためでしょう。

タブレットの成長はなぜ鈍化しているのか?

iPadの成長が鈍化し、Androidも対前年比では成長著しいものの対前期比では大きな成長をしていない話は、このブログでも以前に紹介しています()。

世の中はとかくiOS vs. Android的な見方をしますが、用途別で見ると、ポストPC用途(ウェブ閲覧やメール)の市場が鈍化しているのに対し、ビデオ観賞用とが伸びているという構図にも見えます。

これらは本来は全く別の市場ですので、分けて考えるべきです。

ビデオ観賞用の市場はTVの普及率から見ても極めて大きいものです。特にTVは通常は一家に一台ですが、タブレットでTVを見るのであれば、家族一人あたり一台ということも想定できます。

それに対してポストPCというのはまだ流動的な市場です。ポストPC時代の主役がタブレットになるのかスマートフォンになるのか、それとも引き続きPCが主役であり続けるのかも不明です。スマートフォンは一人一台の時代が来ることは想定できますが、タブレットがどれだけ普及するかは未知数です。

こう考えるとタブレットの成長が鈍化したのは、ポストPC時代の主役がタブレットではないこと、そしてタブレット市場が飽和しつつあることを示しているのかも知れません。

またまだタブレットにはイノベーションが起こる可能性があるので、ずっと飽和したままであり続けることはないでしょうが、ひとまずは飽和してきたと私は見ています。

まとめ

繰り返し出てくるのはAndroidタブレットの市場とiPadの市場が全く異なることです。

この原因と意義をしっかり理解しない限り、タブレット市場で何が起こっているかは理解できないでしょう。

日本はいち早くポストPCに突入していた?

先の書き込みで、日本ではWindows XPのプライベートでの利用が多そうだという統計を紹介しました。なおかつこれが日本と韓国に固有で、その他の国ではWindows XPの企業利用は多いものの、プライベート利用は少ないと解説しました。

今回はその原因について推測してみたいと思います。

私なりに考えた結論は、これは日本(そして韓国)が世界に先駆けて、いち早くポストPCに突入していた結果ではないかということです。そして日本の現状を見ることで、ポストPC時代が理解できるのではないかと考えています。

では始めます。

プライベートでのWin XPが多いのは、7年間以上パソコンを買い換えていないから

Windows XPを使っていることの必要条件は、Windows XPあるいはそれよりも古いOSがプレインストールされたパソコンを購入したことです。Windows Vista, Windows 7がプレインストールされたパソコンをわざわざダウングレードする人は希です。したがってWindows XPを使っている人が多いと言うことは、Windows Vistaプレインストールの機種が増える前のパソコンを未だに使っている人が多いと言うことです。

Windows Vistaは2006年末から2007年はじめにかけてリリースされた、Windows XPの後継OSでした。当初は動作が重く、評判が悪かったのですが、それでもパソコンにプレインストールされたのは主にWindows Vistaでした。例外としてはNetbookがあります。Netbookは2007年末のASUS Eee PC登場から数年間人気を博しましたが、性能が低いためにWindows XPしか走らせることができませんでした。2009年の9月にWindows 7が登場するまで、NetbookはWindows XPが標準でした。

このことから、未だにWindows XPを使っているユーザは、通常のパソコンであれば2006年以前に購入したものを、Netbookであれば2009年以前に購入したものを使い続けているユーザと言えます。とりあえずNetbookを除外して考えると、Windows XPを未だに使っているユーザは、2006年から2013年までの7年間の間、パソコンを買い換えていないユーザです。

つまりこうです。日本のプライベート用パソコンの多くは7年間以上買い換えられていないのです。そしてこれは日本(韓国)固有の現象で、欧米の国では起きていません。

なおGarbageNEWS.comでは内閣府の消費動向調査のデータを元に買い換えサイクルを抽出していますが、私の推測よりも若干短い結論になっています。海外の同様のデータは、私が探した限りでは見つかりませんでした。

どうして日本のプライベート用パソコンは買い換えられないのはiモードのため

日本のプライベート用パソコンが買い換えられていない理由は何でしょうか。もちろんWindows XPで十分だから買い換える必要が無かったなどと議論することもできますが、それだけでは日本(および韓国)と、それ以外の国の違いを説明することができません。日本(韓国)固有の事情が何か無いとうまく説明できません。

韓国のことはよくわかりませんが、日本の特殊事情としてはiモードが一番考えられます。iモードを使うとテキストメールはもちろんのこと、ウェブの閲覧も可能です。つまりパソコンのプライベートな使用用途は、日本ではほぼiモードでカバーされていました。特にウェブの閲覧が可能な携帯電話が2007年時点で広く普及していたのは、おそらく日本だけのことでしょう。日本だけが「プライベートではiモードがあればパソコンはいらない」時代に突入していたとも言えます。

日本ではiモードの普及によりプライベートでパソコンを使用する機会が激減したので、パソコンを買い換える必要がなくなったのでしょう。そのためにプライベート用パソコンを買い換える必要がなくなったのではないでしょうか。

iモードがもたらしたポストPC時代

前段の議論は若干乱暴ですが、仮説としては十分だと思います。つまり日本ではiモードが2007年時点で既にポストPC時代を到来させていて、そのためにプライベート用パソコンの買い換えが行われなくなってきたという仮説です。

これがポストPC時代の姿であったならば、いま欧米をはじめ、世界全体で始まっているポストPCのトレンドを先読みすることが可能です。

ポストPC時代の姿は

ポストPC時代にはタブレットがパソコンに取って代わると考えている人がいます。つまりパソコンを新たに買おうという人が代わりにタブレットを買う時代になるのではないか、という考えです。

しかし上述の議論からは違う姿が予言できます。

つまりポストPC時代ではそもそもパソコンを買い換えようとしません。したがってパソコン代わりにタブレットを買おうということも起こりません。古いパソコンはいざというときのWord、Excel、そしてスマートフォンで撮った写真の保管のためにのみ使用され、動作の快適さは要求されなくなりません。そのためいつまで経ったも買い換えられません。

日常的なメールの交換、インターネットの閲覧はすべてスマートフォンで行われるでしょう。ラップトップはおろか、タブレットすら使う必要はありません。なぜなら最近ではスマートフォン専用ウェブサイトが非常に多くなったからです。狭い画面でもウェブ閲覧は不便を感じなくなりました。最盛期のiモード専用サイト以上にスマートフォン用ウェブサイトは多くなっています。しかも大半が無料です。

最後に

最後に、ちまたのアナリストが語っているポストPCの姿と私が予想している姿の違いを挙げます。

  1. ポストPC時代の主役はタブレットではなく、スマートフォンです。タブレットの売り上げ台数がPCを超えたとしても、それは本質的には全く意味の無いデータです。
  2. タブレットはPCに置き換わりません。PCは買い換えられないまま、新しく購入されないままではありますが、家庭に残り続けるでしょう。
  3. タブレットの市場は最終的には余り大きくならないでしょう。ただし中国などではテレビの代わりに安価なタブレットを購入する動きがあり、これは大きな市場になる可能性があります。
  4. スマートフォンを中心とするならば、スマートフォンを差し込むとデスクトップパソコンに変身するようなドックが意外と人気が出るかも知れません。

タブレット市場についての気になる情報

アップデート:
Ben Bajarin氏が中国市場でのタブレットに使用形態についてもう少し詳細に書いています。結論は同じですが、こちらも参考になります。

タブレット市場っていろいろよくわからないことがあるのですが、いくつか気になる情報があったのでリストアップします。

中国でAndroidタブレットはどのように使われているか?

Benedict Evans氏のブログの中で、Androidタブレットの中で特に売り上げが急増しているのが “unactivated Android” であることが紹介されています。この“unactivated Android”というのは主に中国で売られている$75-$150のAndroidタブレット(Googleから正式に認定されていなく、Google Playとかにアクセスしないタブレット:グラフではピンク色)です。

それでこの“unactivated Android”が何に使われているかというと、ほとんどビデオを見るために使われているそうです。したがってこれらはiPadの競合ではなく、どっちかというとテレビの競合だということです。

Screen Shot 2013 10 23 at 10 42 10 pm

ここから以下のことが類推できます;

  1. AndroidのタブレットのiPadの競合となって来ているという話がありますが、それは違うかも知れません。iPadはPost-PC市場で売られているのに対して、Androidタブレットは全然違う市場で売れているからです。これはEvans氏がブログで述べている見解です。
  2. GoogleのNexusがごくわずかしか売れていません。相当に安価であっても、高性能なAndroidタブレットの市場は小さそうです。存在するのは超安価で性能もそこそこなAndroidタブレットの市場だけ。高性能タブレットの市場はiPadが独占している模様です。
  3. タブレットの販売が急増し、PCを脅かしているという話があります。しかしiPad自体はそれほど売り上げが伸びていません。タブレット市場のうちiPadだけがPost-PCであるならば、まだまだPCは強いよ、それほどPost-PCは強くないよと言えます。ただし、これはiPadの売り上げがどのように展開するか、例えばクリスマスシーズンに大きく売り上げが伸びるかどうかに関わっています。

iPadの2013 Q3の売り上げはまたしてもあまり伸びていない

IDCから3Q13のタブレットの売り上げ推定が出ました。iPadは前年同月比で1%しか伸びませんでした。ただし2Q13のときは売り上げ減でしたので、それよりは若干良い結果です。

2Q13のときはSamsungもAsusも前期比で売り上げを減らしていましたが、3Q13ではSamsungもAsusも売り上げを大幅に増やしています。

新型iPadの発表がなかなか無かったので3Q13の数字が伸びなかった可能性が有り、また売り上げの季節性が非常に強いので、はっきりしたことは4Q13のiPadの数字を見るまでわかりません。

今のところは「騒がれているほどタブレット(特にiPad)は売り上げが伸びていない」とだけは言えそうです。

Androidタブレットはどのように売られ、どのように使われているか

IDCのレポートには、この他、Androidタブレットがどのように売られているか、どのように使われているかを示唆するコメントもあります。

Samsung once again secured the second position with shipments of about 9.7 million units. The company, which owes a measure of its tablet success to its ability to bundle them with other successful Samsung products, such as smartphones and televisions, grabbed 20.4% of the worldwide market.

つまりSamsungのタブレットが売れている(Android陣営の中ではダントツに売れている)理由は、一部にはスマートフォンやテレビとバンドルできるからだというのです。

Samsungタブレットの多くはおまけかも知れないのです。

また“unactivated Android” (white box tablet)については、

“White box tablet shipments continue to constitute a fairly large percentage of the Android devices shipped into the market,” said Tom Mainelli, Research Director, Tablets at IDC. “These low cost Android-based products make tablets available to a wider market of consumers, which is good. However, many use cheap parts and non Google-approved versions of Android that can result in an unsatisfactory customer experience, limited usage, and very little engagement with the ecosystem. Android’s growth in tablets has been stunning to watch, but shipments alone won’t guarantee long-term success. For that you need a sustainable hardware business model, a healthy ecosystem for developers, and happy end users.”

超安価なAndroidタブレットは顧客満足度が低く、あまり使われていないそうです。

不健全なタブレット市場

タブレット市場は劇的に成長していて、PCを脅かしているという話があります。しかし中身を見ると、特にAndroidのタブレット市場はおかしなことが多く、非常に不健全な状態です。iPadも思ったほど成長していません。

この状態で果たしてタブレットはPCに代わる存在になるのでしょうか?本当にPost-PC時代が到来するのでしょうか?それともタブレットもまたnetbookのように、一瞬で消えて無くなる存在になるのでしょうか?

その答え如何でMicrosoftやIntelの運命が変わります。

今後の展開に注目です。

2013年10月22日のアップルイベントを見て

2013年10月22日のアップルイベントで新しいMacbookやiPadが発表されました。新しいMac OS XのMavericksやiWork, iLifeも発表されました。

今日は余りブログを書く時間が無いので、特に気になったことを簡単にコメントします。

Mavericksが無料になった

これは結構大きい話です。今までもMacOS Xの価格は非常に安く、Microsoft Windowsよりもずっと手頃でした。例えばMountain LionはUS$19.99でした。初代MacOS X 10.0のCheetahはUS$129で、これも当時のWindowsと比較して廉価でしたが、手頃ではありませんでした。MacOS X 10.4 TigerはUS$129.95。この価格設定はMacOS X 10.5 Leopardまで続き、MacOS X 10.6 Snow Leopardで一気にUS$29になりました。MacOS X LionではいったんUS$69に上がりますが、MacOS X Mountain Lionでは再び下がってUS$19.99になります。

それがMavericksではいよいよ無料になりました。

どうしてそうしたかは簡単です。もともとAppleはハードウェアによる売り上げの方がOSによる売り上げよりずっと多いので、OSを無料にしても売り上げ上は大きな痛手はありません。それよりも、なるべく多くの人がOSをアップグレードしてくれることの方がビジネス上重要だとAppleは判断したのでしょう。

短期的な収益を犠牲にしてでも多くの人にOSをアップグレードして欲しい理由は、iPhoneで非常にはっきり出ています。

  1. ユーザは最新の機能を利用することができ、満足度が上がる。
  2. 新しいOSには開発者にとって便利な機能(API)がたくさん用意されており、より簡単により高度なアプリケーションが開発できる。
  3. 古いOSを使用する人が減れば、開発者は古いOSをサポートする必要が無く、負担が大きく減る。その上、積極的に新しいOSの機能が活用できる。

ただし、上記のメリットが大きな意味を持つためには条件があります。それはOSが進化し続けることです。OSが進化するからこそ開発者は新しいOSの機能を使いたいと考えます。逆に新しい機能が無ければ、開発者は古いOSのサポートの方を優先し、新しいOSの機能を使いません。

まとめると、短期的な収益を犠牲にしてでもOSを無料にする理由は、今後も積極的にMacOS Xに新しい機能をつけていくからです。逆にもしiPadを優先し、MacOS Xを収束させていこうと考えているのであれば、OSを無料にすることは戦略的には矛盾します。むしろMacOS Xユーザから最大限に利益を絞りだそうとするはずです(milking)。

なおGoogleの場合はビジネスモデルが違うので、GoogleがOSを無料化する理由は全く違います。GoogleがOSを無料にすることと、GoogleがOSのイノベーションにコミットするのは全く独立の話です。Googleの場合は、OSを有償にする選択肢がありません。Chrome OSは無料にしないと誰も使ってくれないのです。

iWork, iLifeが無料になった

基本的にはiPadを単にエンターテインメントのツールとしてではなく、クリエイティビティーや生産性を高めるツールとして多くの人に利用してもらいたいのが狙いだと思います。

ただこれは同時にGoogle Docsにとって、ちょっとやっかいな話です。

Google Docsの戦略は基本的にはこうです。

  1. パソコンのユーザはMicrosoft Officeを使っていることが非常に多い。
  2. Microsoft Officeを使う代わりにウェブで同じ作業をしてくれれば、そこにGoogleの広告を掲載することが可能になる。これがGoogle Docs。
  3. Google広告を掲載することにより、Google Docsは無料にできる。
  4. 非常に機能が多いMicrosoft Officeに完全に対応するのは無理なので、Google DocsはMicrosoft Officeの簡略版にとどめる。つまり機能は落ちるけど、無料だからいいやというローエンド製品。

GoogleはAndroidにしてもGoogle Docsにしても、Google Driveにしても、あるいは古くはGoogle Readerでもそうでしたが、普通だと有料なものを無料で提供することによって利用者を増やすと戦略をとります。

一般顧客に有料なものを売るビジネスはGoogleは一回も成功させたことがありません。完全なローエンド戦略です。

そして今回のiWork, iLifeが無料になったというのがなぜ衝撃かというと、Googleよりも安価なコンペティターが出現したからです。しかも品質的にも高級ブランドイメージ的にもGoogleを圧倒しています。

iWork, iLifeにはうっとうしい広告もありません。

Googleとしては、iWorkやiLifeと対抗するのは困難です。でもローエンドで、そしてモバイルで競合するので、放っておけません。

どうするのか、ちょっと読めません。

Appleはすべてが本気だ

企業の戦略を練るとき、しばしばプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントというのをやって、重点製品と非重点製品を分けます。Appleで言えば、iOSが重点製品(花形製品)でMacが非重点製品(金のなる気)ではないかという結論になります。そしてCloudは問題児となります。

しかしAppleはこんな分析を全くしていなさそうです。すべての製品に全力を注いでいるように感じられます。そのおかげでちょっと驚異的な相乗効果が生まれている。そんな様子です。

Microsoftはまだまだ巻き返す時間はあるよ、Post-PC時代はまだ当分先だよという話

タブレットの売り上げ台数がパソコンを超えるというIDCの報告がありました。問題はこれをもってポストPC時代の到来、そしてMicrosoft時代の終焉を宣言して良いのかどうかです。

Deloitteという会社が将来のトレンド予想として“The PC is not dead: it’s about usage not units”という記事を書いています。

この中で以下のことを述べています。

  1. 発売台数ではタブレットはパソコンをしのぎましたが、市場に出回っている台数ではまだまだパソコンの方が圧倒的に多い(タブレットは全体の13.5%程度)。
  2. インターネットの使用においては、2013年はまだアクセスの80%がパソコンからで、残りの20%がスマートフォンとタブレットから来るでしょう。
  3. 発展途上国において安価なタブレットが普及すると思われがちだが、結果はむしろ逆。
  4. 若い人を対象にした調査でも、若い人ほどパソコンを主に使用しているという結果になった。

この報告を読む限り、パソコン時代の終焉はまだまだ先のようです。特にAndroidのタブレットはコンテンツの消費や娯楽にのみ注力していて、コンテンツ作成や長いEmailの作成などを全く重視していません。つまり進化の方向そのものがパソコンの代替に向かっていない可能性があり、このままでは永遠に代替できない可能性があります。

Appleはこの問題をおそらく強く認識していて、iOS用のiWork(ワープロ、スプレッドシート、プレゼンソフト)を無料化したのはこのためでしょう。10インチのタブレットに力を注いでいるのも、コンテンツ作成を重視しているためでしょう。

コンテンツ作成、特に事務的なコンテンツ作成に注力しているのはMicrosoftのSurfaceシリーズです。タブレットでのコンテンツ作成に注目が集まれば、Surfaceが人気を集める可能性はまだまだあります。

まとめ

タブレットの売り上げ台数がパソコンを超えたとは言え、タブレットがパソコンを代替し、市場から追い出すという状態には全くなっていない可能性があります。

理由はタブレットがまだまだパソコンに代わるだけのものになっていないからです。

「パソコンにどれだけ近いか」という軸で市場を眺めると、以下のようになります。

Android 7インチ < iPad mini 8インチ < iPad 10インチ < Surface RT < Surface Proその他のタブレットPC

現在のタブレット市場はこの軸の左側に注目が集まっていますが、徐々に右側に移行していく可能性があり、そうしないとタブレットがパソコンを代替するようにはならないでしょう。

なおムーアの法則により半導体の処理能力が上がると、Surfaceなどの価格が下がり、市場の中心が右側にシフトするように動くでしょう。一方でパソコンの処理能力が上がっても、画面サイズの制限により、7インチがパソコンを代替する方向には進化しないでしょう。

つまりMicrosoftにまだまだチャンスがありそうだということです。

タブレットとパソコンの棲み分け

近いうちにタブレットの売り上げ台数がPCを抜くという予想があり、ポストPC時代の到来も近いのではないかという憶測があります。

それに対して、先日の私の書き込みでは、タブレットとPCは棲み分けしているのではないかというデータを紹介しました。具体的にはタブレットは家庭での娯楽として使われることが多く、それに対してPCは職場で使われることが多いことを示すウェブ使用統計を紹介しました。

先日のデータは週末と平日を比べてデータですが、同様に職場にいる時間帯(昼間)と家にいる時間帯(早朝と夕方以降)を比較したデータがありましたので紹介します。

データはウェブ使用統計でChitikiaが出したものです。タブレットの使用率が高い北米のデータです。

“Hour-by-Hour Examination: Smartphone, Tablet, and Desktop Usage Rates”

タブレットの利用時間帯

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パソコンの利用時間帯

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考察

非常にはっきりしているのは、タブレットの利用が昼間に大幅に落ちることです。パソコンの場合は、昼間も利用が落ち込みません。

パソコンは職場で使われているものの、タブレットは仕事では使われていないことを如実に表しています。

このことから、少なくとも現時点のタブレットは家庭での娯楽として利用が主だというのがわかります。仕事用にタブレットを使うのはかなりの少数派です。職場でのパソコンを果たしてタブレットが代替しうるかはまだまだ未知数です。

本当にポストPC時代に突入したのかどうかはまだよくわからない

8月5日に、タブレットの出荷台数が落ち込んだという調査が発表されました。データは下記の通り(単位は100万台)。

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Appleが新製品をまだ発表していないという大きな理由はあるにせよ、まだまだ始まったばかりのタブレット市場でこのような販売台数減少が見られるのは驚きです。特に1Q13から2Q13にかけての落ち込みはAppleだけではなく、SamsungもAsusもそうなったというのは業界全体のトレンドを示唆しています。

まだまだポストPC時代に突入したと断じるのは時期尚早ではないか?もしかしたらタブレットはPCと入れ替わるほどには売れないのではないかと思わせます。

個人的には私はまだまだPC (というかMacBook AirとiMac)がメインの仕事道具ですし、デスクワークを中心としている人はほとんどがそうだと思います。私にとってタブレットは家に帰ってくつろいでいるときのためのデバイスです。

したがってタブレットは必需品ではなく、娯楽のデバイスです。タブレットとPCははっきりした使い分けがあります。市場の大きさを考えても、仕事のためにPCを使う市場と比べれば、娯楽のためにタブレットを使う市場はどう考えても小さそうです。

私だけでなく、多くの人がタブレットを娯楽中心で使っているというデータはStatCounterのウェブ利用統計から得られます。

Top 7 Operating Systems in the US from 28 July to 26 Aug 2013 StatCounter Global Stats

上に示しているのはPCとタブレットのウェブ利用統計です。以下のことがわかります。

  1. Windows 7, Windows XPは週末に利用が落ち込んできます。
  2. iOS (iPad)は週末に利用が増えています。
  3. Windows VistaおよびWindows 8は若干週末に利用が増えていますが、iOSほどは顕著ではありません。

週末に利用が増えるというのは家庭で娯楽に使われていることを示唆しています。

以上のように、現時点ではタブレットはPCと入れ替わるように成長しているのではなく、PCとは別の市場を形成しているように思えます。その市場は、家庭の中で娯楽としてインターネットやゲームなどを楽しむ市場だろうと思います。PCの市場の大きさははっきりわかりますが、タブレットが形成しているこの新しい市場の大きさはまだ不明です。ある程度飽和している可能性も否定できません。

Nexus 7が今までどれぐらい売れたのかを再確認する

7月24日のGoogle Press Eventで、新型のNexus 7が発表され、その中で以前のモデルがどれだけ売れたかについて紹介されていました。

それを少し検証してみようと思います。まずはGoogle Press EventでのSundar Pichaiの言葉から。

  1. Global Annual Salesで2012年において、おおよそ110 millionのTabletが売れたというデータを紹介しています。
  2. Total Android Tablet Activationsが70 Millionとなったそうです(最新データ)。グラフを読むと、2012年末時点では50 million程度のActivationがあり、2011年末時点では13 million程度のActivationがあったことになります。すなわち2012年の間に行われたActivation数は37 million程度です。Google Nexus 7は2012年の7月に発売されていて、その時点ではので25 million程度。したがってGoogle Nexus 7が発売されてから現在までのActivation数は45 million程度です。
  3. Google Nexus 7は発売以来、Androidタブレットの10%強の販売シェア。
  4. 日本でNexus 7が一番売れた時期があったことが紹介していますが、これはおそらくBCNランキングのデータで、BCNのデータはApple StoreもAmazonも大手電気店も含まないことを知っている日本人はそんなデータは信用できないことがわかっています。

GoogleはNexusの販売台数を一切公開しません。しかしNexusを製造しているAsusはTabletの販売台数を公開しています。そのデータをBenedict Evans氏が分析しています。そして得た結論は、2012年のNexus 7の販売台数は4.5mから4.6mの間で、4.8m以下としています。

同様にBenedict Evans氏はGoogleのスクリーンサイズシェアデータを分析して、Nexus 7のスクリーンサイズが全Androidの1%であることに着眼しています。そのことから[2013年の4月時点で、Nexus 7の使用台数は6.8m](http://ben-evans.com/benedictevans/2013/4/17/nexus-tablet-sales-not-many)であるとしています。

さて最初のSundar Pichai氏がNexus 7の販売台数に言及しているのは「Androidタブレットの10%強のシェア」というところです。Android Tablet全体の販売台数に関する言及は2012年7月以来の45 millionのactivationだけですので、単純に45 millionの10%を取ると2012年7月以来の販売台数は4.5 millionとなります。これはBenedict Evans氏の推測(2012年内で4.8m, 2013年4月で6.8m)を大幅に下回っています。

もしかすると「10%強のシェア」のとき、Sundar Pichai氏は「Androidタブレット」の範疇の中にAmazonのKindle Fireや中国で売られている安いTablet (Google Playに接続できない)を含めていたのかも知れません。そうしないと「10%強のシェア」というのはとても自慢できるような数字ではありません。

そこで北アメリカ限定のデータですが、Chitikaがタブレットのウェブ使用シェアのデータを公開していますので、これを確認します。ここではiPadが全体の84.3%となっていますので、仮にiPad以外のタブレットがすべてAndroidだとして15.7%がAndroidタブレット(Amazon Kindle Fireを含む)のウェブ使用シェアになります。それに対して、Google Nexusは1.2%の使用シェアですので、Google Nexus/Androidタブレット(+ Kindle Fire) = 1.2/15.7 = 7.6%となります。一方Amazonを外すと 1.2/(15.7 – 5.7) = 10.2%となります。この数字が世界の他の地域を代表することはないでしょうが、Sundar Pichai氏の言葉とぴったり合うのは興味深いです。

またIDCの推測によると、3Q12-1Q13でiPad, Amazon以外のタブレット(大部分はAndroid)は62.8 million売れたことになっています。Google Nexus 7がその10%となると6.3 millionになりますのでBenedict Evans氏の数字と合ってきます。

なおAppleは3Q12-1Q13に54 millionのiPadを売っています。Appleのデータは実際に四半期ごとに公開しているデータですので、推測する必要がありません。

まとめ

Nexus 7が2012年7月の発売以来に売れた台数はおそらく6-7millionの間と推測されますが、先日のGoogle Sundar Pichai氏が紹介したactivation数を見る限り、もっと少ない可能性もあります。

おそらくNexusシリーズの中で一番成功したのはNexus 7です。スマートフォンのGalaxy NexusもNexus 4も大して話題になりませんでした、ましてやNexus 10は…。それがこの程度というのはあんまり良い状態ではありません。

Sundar Pichai氏が「Androidタブレットの中で10%今日のシェアを獲得した」をどうして誇らしげに紹介したのか。本来なら隠したくなるような数字ではないか。そのあたりが気になります。

ウェブデザインからサイドバーをなくしていこう

2013年1月に[iPad専用にデザインするということはどういうことか](https://naofumi.castle104.com/?p=1925)というブログを書き、その中でPC用のウェブデザインが実は無駄だらけだと述べました。そしてその無駄を省いていくことで、iPadに適したウェブサイトが自然にできてくると議論しました。

先日、[Squarespace](http://www.squarespace.com/)でテンプレートを開発しているEric Anderson氏が、やはり[サイドバー不要論](https://medium.com/design-ux/167ae2fae1fb)を展開していました。

解決策として;

1. 関連リンクはブログポストの後に付ければ良い。
2. 検索窓はヘッダーかフッターに付ければ良い。
3. アーカイブは専用ページに用意すれば良い。

このブログはまだサイドバーなしにしていませんが、Eric Anderson氏の述べていることは全くその通りだと思います。近々、サイドバーをなくしていきたいと思います。